北京のサービス業

こんにちは。

RINです。

今日もあなたとここで出逢えたご縁に感謝です。

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ひと昔前

ある男が

経営コンサルティングを生来の本職として

エネルギッシュにあっちこっち走り回っていた。

大阪・東京・岡山・京都・神戸・・・そして博多。

2007年ならスグにマイルが貯まる。



ある日

男は少しばかり疲れていた。

仕事にではない。

仕事はおしなべて順調である。

仕事にではなく、

自分が当然得る筈であった

充実感のようなものに!である。



いや、やっぱりそれとも違う。

疲れているというより

フワフワと宙に浮いているのか、

この俺は。



自分で、それに対する考えや感情が

漠然とし過ぎているのが分かる。

正体が見えない。

得体が知れない感覚。



そして可笑しかった。

企業コンサルティングにおける問題形成能力

問題形成能力≒問題解決能力


社長を感心させるレベルの

この能力がない奴は

コンサルタントではない!

と、

クライアントさんにも

自信たっぷりに

仕事仲間にも公言している

自分自身が

その解決課題自体が見えないでもがいている。



可笑しい。



油断していると吐きそうな

妙な感覚に襲われていた。

ここ数か月ずっとだ。



何か違う。何かが足りない。

誰にも知られず

その男はその年

いつものその男らしくなく悶々としていた。



ある月

神戸で建売住宅販売業を営む

年下の彼の友人Sが

大阪での交流会でこう言った


「香港で金融業をオープンする知り合いと、

北京で洗車サービスを始めた友人に再来月会いにいくのですが、

よければ●●●さんも一緒に行きませんか。」





40日後

彼は夜の北京空港にいた。

空港の周囲も

空港の中も異常に薄暗い。



「ま・さ・か。今日は空港が休みなのか?!」

いやいやそんなことはあり得ない。

自分はちゃんと入国審査を通過しているではないか。




あとから聞いた話である。

北京空港は軍事空港でもあるので

空襲に備えての防衛策の一環として

当局が必要最低限の灯りしか許可していない。

とのことであった。



ホテルまでの高速道路

日本では当然あるべき街路灯がない。

頼りは フィアットTAXI のライトだけである。

何でもフランスとは良い関係らしい。

運転手は寡黙なほうだ。




翌朝

洗車サービス事業を始めたというSの友人のHは

宿泊したホテルから人力車で10分ほどの

別のホテルの屋外駐車場に立っていた。

現地では珍しいパイロットジャンバーを着込んで。


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ではでは。 (!・・)

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